黄泉比良坂妖奇譚
気付くと、山の中で道に迷っていた。
一緒だった仲間と少しずつはぐれ、いつの間にか人数は半分になっている。
ただの山道のはずなのに、そこらじゅうに注連縄が張り巡らされている。
その不気味な空間から、なぜか一歩も出られない。

「 ここはあの世とこの世の境、死者の国の入り口、黄泉比良坂 」

目の前には、奇妙な封印を施されて、弱って死にかけている妖怪が、一匹。

「 かわいそうに、あんたらも、うちと一緒に死ぬしかあれへんねえ 」

淡路島ミステリーゲーム第六弾『黄泉比良坂妖奇譚』


道しるべは二つ。 選べ、生きて帰るために。